過去、現在、未来は知らない

あの時あの場所からの帰り道
わたしの隣は必ずあなたがいて
わたしの左手はあなたに繋がれて
同じ家まで帰るの

あの場所であなたと過ごした時間
たくさん助けられて、たまに助けられてたかな?

思い出は煙となって
あの場所の空中に漂ってる
人が入れ替わり立ち変わっても
わたしが入ればともに煙も入ってくる
もくもくとした煙ではなく
スッと薄く、今にも消えそうな、香りも色も付いていないような、そんな煙

さっさといなくなっちゃえと思うけど
いつまでも消えないでとも思う

幸せだったあの時間
幸せを感じてたわたしたち
あの場所でしか感じられない煙
消えないでいて
どうかお願い
わたしの心の中だけで、漂っていて


進んでいるから
止まることはないから
いつまでももどかしく、モヤモヤと立ち込めて、向いてないのよ
それでも欲しいと思うの
地位や名声、立場や環境
理由なんて作ろうと思えばいくつでも作れるかもしれないけど、
わたしが求めてるのはそんなものでもなければ、そんなあなたでもない
分かっているんでしょう?

時期を計ってる
今か今かと待ちわびてる
分からないけど、
今まで待っていたって、隠していたって始まらないと思っていた人生だったけど、
今は待つの
今じゃないことくらい分かってる
悔しいけれど
今は待つの


思い出に浸りながら
今日も今日とて、ひとりと1匹の大きな人形のベッドです。